米国ETF
いくつか米国ETFの値動きを見ていたのでまとめたいと思います。見ていたのは、
- VOO(SP500連動)
- QQQ(Nasdaq100連動)
- ARKK(アクティブ型)
です。ARKKはちょっと異色でアクティブ型ですね。ARKKについてはまた今度まとめたいと思います。VOOとQQQはいずれも代表的な指数連動のETFですね。
VOO
VOOはSP500に連動するETFです。手数料が低いことで有名なヴァンガードが運営しています。
SP500はNYSE、NASDAQに上場している企業のうち代表的な500銘柄で構成されている指数だそうです。
1年成績
1年では、297ドルから353ドルまで、1.18倍に上げています。
コロナで200ドル近くまで下げてから持ち直したという感じでしょうか。
5年成績
5年では、177ドルから353ドルまで、1.99倍に上げています。
QQQ
QQQはNasdaq100に連動するETFです。Nasdaq100はナスダック市場の金融銘柄を除く時価総額上位100社で構成されています。
ナスダックはベンチャー向けの市場という生い立ちですが、アップルやマイクロソフトもナスダックですので、(マザーズから東証一部に行くのと違って)成長してもNYSEに行くというわけではないようです。
こちらの説明によると、従来は「オールド・エコノミーの株はNYSE、ニュー・エコノミーの株はナスダック」という暗黙の了解があったそうですが、今はその境界もなくなってきているとのことです。
とはいえ、おおざっぱなイメージとしてはナスダックは新興企業(あるいは新興企業から大きくなった企業)というイメージでいいでしょう。
1年成績
1年では、218ドルから328ドルまで、1.50倍と急伸させています。
IT銘柄が多く、2020年はコロナによるデジタル旋風で記録的な好成績を残したということでしょう。
5年成績
5年では、104ドルから328ドルまで、3.15倍とこちらも非常に優秀です。
5年でみると、より2020年の異例さが際立ちます。2020年を除く4年でみると、104ドルから214ドルまで、4年間で約2倍に上げています。
ARKK
ARKKは今SNSなどで話題になっている、破壊的イノベーション企業に投資するアクティブ型のETFです。アクティブ型なので経費率は0.75%前後と高くなっています。
1年成績
1年では、51ドルから146ドルまで、2.86倍と凄まじい上げかたです。
コロナによって、破壊的イノベーションの価値があぶりだされた形ともいえそうです。また、テスラを多く組み入れているようなので、テスラの爆上げの貢献も多そうです。
5年成績
5年では、16ドルから146ドルまで、9.12倍とこちらも凄まじい上げかたです。
まとめ
成績をまとめると以下のようになります。
感想を箇条書きしておきます。
- 2020年はコロナがあったが優良企業はむしろ上げたため1年の成績は良かった
- SP500でも5年で2倍と中長期の資産運用としては十分
- やはりIT銘柄が株価をけん引しているためNasdaq100は強い
- ARKKは異常に成績がよい。もっとも、ここまで上がると今後もこのパフォーマンスを維持できるかは慎重に考える必要がある。
PBR
PERの次はPBRです。
PBRの定義
PBRとは、Book value Per Shareの略で、日本語でいうと株価純資産倍率と訳されます。
これは、株価が1株当たり純資産の何倍かを指し示すもので、数式で表すとPBR=株価/1株当たり純資産、となります。
PBRの解釈
1株当たり純資産は、企業の帳簿上の解散価値(会社を解散して資産と負債を全て処分した後に残る帳簿上の価値)といえますので、株価は通常であればこれより大きくなるはずです。
株価が1株当たり純資産よりも大きいということは、帳簿で評価できない価値がその企業にはあるということでしょう。
また、私は会計のことはよく分かりませんが、時価評価されていない資産や負債があれば、1株当たり純資産というのは、現在の価値を正確に反映するものではなくなるので、PBRを見る際はこの点も注意する必要がありそうです。
PBRの相場
PERの時に調べたのと同じ企業について、PBRを調べてみました。
新興企業は高く、大きい企業は小さく出ているように思われます。
PER
今日はPERについて勉強したことを記載していきます。そこらへんのネット上で書いてある情報ですが、自分でまとめないと、ちゃんと理解できないので。。
PERとは
PERとはEarnings Per Shareの略で、日本語で言えば株価収益率と訳されます。
具体的には、株価を1株当たり純利益で割った数値(あるいは、時価総額を純利益で割った数値)になります。式で表せば、PER=時価総額/純利益となります。
PERの解釈
PERは、純利益を将来に渡って固定されたものと見ると、①今の純利益の下で、何年でが元が取れるかという指標と考えることができます。
しかし、何年で元が取れるかという点で考えると、元を取りたい期間というのは同じ業種であれば特に変わるものではないと思いますので、PERに差が出る理由が説明できません。
そこで、②今後の業績に対する期待、としてPERを読み解くことが考えられます。現在の純利益は固定されていますが、時価総額=純利益×PERとなので、同じ純利益であれば時価総額が高い企業ほどPERが高くなります。
なぜこのような違いがでるかというと、投資家が将来の純利益を現在の純利益よりも多く見積もっていると考えられます。すなわち、純利益が同じく10億円のA社とB社があった場合に、A社の時価総額が100億円(PER=100億/10億=10倍)、B社の時価総額が200億円(PER=200億/10億=20倍)であった場合、投資家としてはB社の純利益は近いうちに20億円になると見積もっていると見ることができます。
なぜなら、元を取りたい期間が同じ業種であれば特に変わるものではないという前提に立つと、B社の時価総額をA社と同じ期間(=10年)で元を取ろうとすると、純利益が20億円(=200億円/10)必要になるからです。
以上から、PERが同業種と比べて高い企業というのは、純利益の成長期待が高いと考えることができます。
詳しくは、こちら。
PERの相場感
PERの相場観として、一つの目安としてPER15倍くらいが標準的な水準で、10倍台の前半だと割安、20倍台だと割高とのことです。(出典:こちら)
ちなみに、いくつかの企業のPERを調べてみました。ちなみに、赤字の会社は純利益がマイナスなのでPERは「0」や「-」で表示されます。
なお、PERは純利益が特殊要因によって増減すると大きく変わってしまうので、そのあたりを考慮に入れてみる必要があります。
(おまけ)PERの数式
時価総額というのは、会社が将来毎年稼ぎ出すキャッシュフローを現在価値に割り引いて足し合わせたものと考えることができます。
ここで、キャッシュフロー≒純利益、また将来の純利益が一定の割合gで成長すると仮定し、割引率をrと置くと、時価総額=純利益/(r-g)となります。
そうすると、PER=1/r-gとなります。
例えば、PER10倍ならr-g=10%となります。
仮にgを一定と仮定すると、r=1/PERとなり、
- PERが10倍なら、割引率は10%
- PERが15倍なら、割引率は6.7%
- PERが20倍なら、割引率は5%
割引率が高いということはリスクが高いということですが、それほどリスクが高いんだから、早く元を取れることを期待するということでしょうか??
2020年上がった株
ダイヤモンド・ザイ
とりあえず情報収集のためにダイヤモンド・ザイを買いました(笑)
2020年中小型株上昇率ランキング
記事によると2020年中小型株上昇率ランキングは以下のとおりです。
- Jストリーム
- ケアネット
- すららネット
- ファーマーズ
- 不二硝子
- AI inside
- チェンジ
- サイバーリンクス
- Abalance
- ブイキューブ
- ダントーHD
- BASE
- 川本産業
- GMOグローバルサインHD
- メドレー
15位のメドレーも289.7%ありますので、目標とする1年3倍をほぼ満たします!2021年のこういった銘柄を見つけることができれば目標に近づきます。
ひとまず、これらの株が上がった背景とかを調べて勉強していこうと思います。
投資プランと目標
ハイリスク・ハイリターン
これからやる株式投資はハイリスク・ハイリターンを目指そうと思います。
現在のところ、イデコと積立NISAは、限度額まで、米国株又は世界株のインデックス投信に投資していますので、最低限の老後資金のためのミドルリスク・ミドルリターンの投資はそれでいいかなと思います。
あとは、ハイリスク・ハイリターンの個別株に投資して大きなリターンを狙いたいと思います。
もちろんリスクも大きいですが、やはり短期間で資産を大きくしたいので、インデックスではなく個別株で大きく上がって欲しいからです。
小型株投資
具体的には、こちらの本を読んだので、小型株を厳選して購入したいと思っています。
この本によると、ボラティリティの大きい小型株に投資して、1年で株価3倍を目指すとのことです。
1年で3倍というのはかなり野心的ですが、それくらいリターンがあるとかなり嬉しいので、それを目指してみたいです!
小型株とは時価総額100億円以内程度の株を指すそうで、それくらいの小さい株でないと1年3倍というのは難しいそうです。
日経の記事でも、過去に10倍になった株の7割は時価総額50億円未満と出ていたので、やはり大きなリターンを期待するには、それくらいの小型株がメインになりそうです。
目指せ1000万!
金額としては、1年間で300万円を投資して、それを3倍にして1000万円を目指します!
といっても、どの株がいいのか全く知識がないので、当面は過去の値上がり株を調べて、その特徴などを勉強していきます!
株式投資を始める理由
お金を貯める
株式投資弁護士は、給料はそこそこもらっていると思うのですが、これまで貯蓄や投資はしておらず、気ままに浪費をしていました。
けれど、30代にさしかかり将来のことも考えると、これからは資産形成をしていきたいと考えるようになりました。
資産形成をしたい理由は、中長期に分けると、以下のとおりです。
- 長期的な目線でみたときに、老後資金が不安
- 中期的な目線でみたときに、起業なり留学なりするにしてもまとまった資金が必要になる
老後資金が不安
一昨年、金融審議会のレポートで老後資金2000万円不足問題というのが話題になりました。
それに対しては、政府から、年金は100年安全だとか、色々反論があったりしました。
年金が不足するのかちゃんと調べたわけではありませんが、老後生活を豊かなものにするためには、老後資金は多くあった方がいいのは言うまでもありません。
ましてや、今後、人類がいまだかつて経験したことのない超長寿社会に突入することを考えると、やはり老後資金は多くあった方がいいと思います。株式投資弁護士は、橘玲さんの本を良く読むのですが、同氏も超長寿社会のリスクを警告しています(例えばこちら。)。
蛇足ですが、長寿というのはこれまでめでたいことだと考えられてきましたが、株式投資弁護士はリスクだと思っています。
80歳で死ぬのと100歳で死ぬのでは、20年間生活費が変わるわけですから、年間500万円で暮らしても、1億円違います(ほんとは年金の額を差し引く必要がありますが)。
留学や起業
特に目下のところで起業や留学をする予定はないのですが、最近少しキャリアについて考えることがあり、今のまま仕事を続けていても待遇は漸近的にしか増加していかない可能性が高いなと思い、非連続的な成長のためにはもう少し抜本的な何かが必要かもしれないと考えました。
起業というのは株式投資弁護士にとってはすごくハードルが高いですが、留学(国内の大学院も含む)というのはありかもしれないという気がしています。
日本では学部卒以上の学歴は大して評価されないというのがこれまででしたが、外資系では修士号や博士号が尊重されるという話しを聞きましたし、そういった直接的な恩恵を抜きにしても、やはり実務だけでは学べない深い知識を集中的に得るという意味ではやはり大学というのはいいところな気がしています。
こういったこれまでのキャリアとは非連続な何か新しいことを始めたいというときには、まとまった資金が必要になります。そのためにも資産を作りたいと思っています。
税金
もうひとつ金融資産を増やしたい理由として税金があります。
最近、収入から多くが税金や社会保険料で控除されていくことを痛感しています。特に、増税は法改正が必要ですし、世間の目も厳しいので政治家もおいそれと増税できません。
しかし、社会保険料は国会の目を通らずに厚生労働省が上げ放題ですから、年々負担が大きくなっています。高齢化社会が更に進んでいくことを考えると、この傾向はますます大きくなると思われます。
そして、税金や社会保険料の額は、所得が多くなればなるほど上がっていきます。したがって労働所得を上積みしても得られる恩恵は比例的には上昇しません。
これに対して、金融所得に対する課税は分離課税で定率なので、金融所得が増えても一定率の税金で済みます。したがって、金融所得を拡大させていくのに非常に有利です。
まとめ
長々と株式投資をしたい理由を書きましたが、要はこれまでの浪費を反省し、2021年は投資して資産を増やしたいということです!